オーストリアワインの魅力|ソムリエがおすすめする理由を簡潔に解説

ソムリエによる【おすすめオーストリアワイン】のご紹介。
筆者はワインに関わる仕事を15年ほどしています。

皆さんオーストリアのワインって飲まれたことはありますか?


私は普段フランスワインが好きでよく飲むのですが、そのフランスに次いでよく飲んでいるのがオーストリアワインであります。


イタリアでも、スペインでも、日本のワインでもなく、私が「オーストリア」のワインを好んでよく飲んでいる理由。

今日はワイン初心者の方にもわかりやすくご説明できたらと思います。

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かみやん
ほんとに素晴らしいワインばかりなのです!この魅力を伝えたい!

オーストリアってどんな国?

まずはオーストリアという国について。

もちろん皆さんご存知かと思いますが…かなり簡潔に位置関係だけ…。

オーストリアは正確にはオーストリア共和国。


中部ヨーロッパに位置する国です。北はドイツやチェコ、南はイタリアやスロヴェニア、西はスイスとリヒテンシュタイン、東はハンガリーやスロバキアと隣接しています。国土面積は日本の北海道くらいになります。


首都ウィーンはオーストリアの東側。緯度で言うと北緯48度くらいになります。


日本の北海道、稚内が北緯42度くらいになりますが、ウィーンは緯度の割には比較的温暖な気候であると言えますね。

オーストリアワインはどんなものがあるの?おすすめポイントを簡潔に解説。

オーストリアのワイン産地は国土の東側に集中。

  • ニーダーエスタライヒ
  • ブルゲンランド
  • シュタイヤーマルク
  • ウィーン

この4つの産地を中心としてワインが造られています。



こちらも緯度で言いますとブルゴーニュのコート・ド・ニュイとほぼ同じなのですが、寒暖の差がブルゴーニュよりは激しいのが特徴です。

オーストリア全体のブドウの栽培面積は約5万2000ha。

オーストリア


フランスで言うところのブルゴーニュよりほんの少し大きい程度です。国全体のブドウ生産量を見ても全世界の約1%程度と小さな規模。



当然フランス、イタリア、スペイン、ドイツやニューワールドの代表的産地、アメリカやオーストラリアなどと比べると、流通量は非常に少ないものになります。


正直、スーパーや酒屋さんでもあまり見かけないのではと思いますが、その品質は非常に優れたもの。


だからこそおすすめ!一度体験して頂ければ嬉しいなと思います!




品質とお値段のバランスを考えるとオーストリアワインはフランスやその他の有名産地のワインより断然コスパが良いものが多いように感じます。



オーストリアはドイツに隣接しているため、言語は隣接するドイツ語圏。ワインの法律などもドイツと非常に似通ったところがあります。



造られているワインも白ワインが多く(割合でいうと白2:赤1程度)、非常にクリーンな味わいのものが多いイメージです。

オーストリアの白ワイン|代表品種はグリューナーヴェルトリーナー

グリューナーヴェルトリーナー

ドイツというと甘口の白ワイン、リースリングなどのブドウ品種が浮かぶと思いますが、


オーストリアでは断然辛口の白、ブドウ品種はグリューナーヴェルトリーナー(グリューナーフェルトリーナーと表記することも)という品種が非常に多いのです。


ドイツに比べると気候的にも温暖ということもあって、酒質はボリューム感があります。

ミネラルしっかり、果実味と酸味ののバランスが秀悦でクリーンな味わい。個人的にはオーストリアの白ワインは和食との相性も抜群だと考えています。

ソムリエおすすめのグリューナーヴェルトリーナー種のオーストリアワイン

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オーストリアの赤ワイン|代表品種はツヴァイゲルトとブラウフレンキッシュ

ブラウフレンキッシュ

赤は代表的なもので言うとツヴァイゲルト、ブラウフレンキッシュなど。

ブラウフレンキッシュは晩熟の品種。

骨格、タンニンがしっかりで深い赤〜黒色で個性的な酸が特徴。若いうちは飲むべきで無いものが多いですが、熟成によりバランスの取れた偉大なワインへと変化するものが多いです。



ツヴァイゲルトはやや紫がかった色合いが特徴。

こちらもタンニンはしっかりとしており、ほんのりとスパイス感、フルーティーな香り。こちらも熟成により味わい深くなりますが、フレッシュな早飲みタイプもあります。

おすすめのブラウフレンキッシュ、ツヴァイゲルト種のオーストリアワイン

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オーストリアワインは自然派の造り手が多いのも一つの特徴

家族経営の小さな造り手が多く、ビオディナミ、有機農法を取り入れている造り手が多いのも特徴。

オーガニック栽培の畑は栽培面積の5分の1を占め、世界最高水準となっています。

有機農法の祖と言われるルドルフ・シュタイナーの出身地であることもその一つの理由であると考えられますね。


ルドルフ・シュタイナーの考え方は全世界の自然派と呼ばれる造り手に大きな影響を及ぼしています。


そうして出来上がったワインはピュアそのもの。かといってネガティブな印象のものはオーストリアのワインには少なく、造り手の大変な努力が見て取れます。

筆者おすすめのオーストリアワイン自然派の造り手

セップ・ムスター、アンドレアス・ツェッペ、ヴェルリッチ、ゼルナー、ガイヤーホフ、シュトロマイヤー、グート・オッガウなどなど…..

近年のオーストリアワイン・ムーブメントを巻き起こした造り手たち。

おすすめの代表的な造り手さんをご紹介します。


ガイヤーホフ GEYERHOF
ガイヤーホフ

ビオディナミの発祥国オーストリア。ヨーロッツパでいち早く有機栽培ワインに関する法律を制定したという歴史があり、認証を受けていない生産者は有機農法に関する表示も禁止されています。その条件の厳しいオーストリアの生産者であるガイヤーホフは、1988年からビオディナミや有機農法に転換し、畑の手入れや収穫を手作業で行っています。


マリア・ウント・セップ・ムスター
セップムスター

ここ日本でも自然派ワイン愛好家のみならず、非常に人気の高いズゥイート・主体ヤーマルク地区の造り手。栽培品種はソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネ、ツヴァイゲルト。土壌は主にオポーク。美味しいかどうかよりも、飲んだ人の昔の記憶が蘇えるようなワインを目指しているという。 


フランツ・シュトロマイヤー
シュトロマイヤー
出典:BMOワイン公式サイト

シュトロマイヤー」の畑は、ハンガリー国境までたった80km、オーストリア南の山中にある。2000mのアルペン山脈からは冷たい風が吹き続け、複雑な微気候の恵みは想像以上!標高が高く、オーストリアの中でも収穫は最も遅いエリア。その液体のエネルギーの高さは一度飲んだら忘れられません。

オーストリアワインの新酒、ホリイゲもおすすめ!

ワインで乾杯

新酒といえば、日本ではボジョレー・ヌーヴォーが最も有名ではないでしょうか?

今ではそこまで騒がれませんが、一昔前はボジョレー・ヌーヴォー解禁!といえばニュースにもなるくらいの一大イベントでした。

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かみやん
今考えるとちょっと笑ってしまいますが…..

オーストリアの新酒といえば首都ウィーンの【ホリイゲ】です!

オーストリアでは首都ウィーンでもワインが盛んに造られています。

世界的に見ても首都でここまでワインが盛んに造られているのは他に例がないと思います。



「ホリイゲ」は毎年11月11日に解禁される新酒。ちなみにウィーンの居酒屋的なお店のことも「ホリイゲ」と言います。


味わいとしては、もちろん新酒ですからフレッシュでフルーティーです。

気取らずみんなでわいわいワインを楽しむのにはもってこいではないでしょうか?

筆者もいつか実際にオーストリアで「ホリイゲ」を体験してみたいなぁ〜と考えています。楽しそうです。

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かみ子さん
じっくり楽しむワインも良いけど、気軽にグイグイ飲めるワインも良いよね〜。新酒の魅力❤️

オーストリアはスパークリングワインと貴腐ワインも素晴らしいクオリティ!

ゼクト

シャンパーニュと同じ瓶内二次発酵で造られるスパークリングワインをオーストリアでは「ゼクト」と呼びます。

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かみ子さん
ゼクト!ドイツと同じ呼び方なんだね!

これがシャンパーニュにも負けず劣らずの素晴らしいクオリティのものが多く、食事に合わせる時もシチュエーションを選ばないのでおすすです!


もちろん価格は同クオリティのシャンパーニュよりも遥かにお求めやすく、

スパークリングで高品質なものが欲しいけど、家飲みでシャンパーニュはちょっと価格が…..という方にぜひお試しいただきたいです。

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かみやん
本当に素晴らしいクオリティのものが多くてびっくりします!
デザートワイン

貴腐ワイン、甘口のデザートワインも素晴らしいものが多数あります。

ワイン法にて厳しい基準が設けられており、貴腐ブドウを使って造られるものや、遅積みで完熟したブドウから造られるものなど様々な種類があります。

有名なものですと、ハンガリー国境近くノイジードラーゼー湖周辺の「ルスター・アウスブルッフ」でしょうか?湖からの湿気により、貴腐菌が付きやすい環境になっており、世界最高水準の甘口ワインを生み出しています。

おすすめのオーストリアのゼクトと貴腐ワイン、デザートワイン

筆者おすすめのブラウフレンキッシュ、ツヴァイゲルト種の赤ワインです。
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おすすめのオーストリアワイン専門通販|オーストリアワインドットコム

なかなかスーパー等で見かける機会も少ないですし、ECサイトでも品揃えが結構少ないかと思いますので、

今回は質の高いオーストリアワインがお手頃価格で購入できるおすすめサイトをひとつご紹介させていただきます。

オーストリア ワイン・ドットコム

というサイトなのですが、


その名の通りオーストリアのワインに特化、直輸入されておりまして、その国内シェアなんと60%!という信頼できる輸入元さんです。

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かみやん
オーストリアワインのことならお任せ!ですね!


約100種類のワインを扱っておられまして、紹介されている商品もスタンダードなものから個性的なものまで本当に素晴らしいものばかりです。

  • グリューナーヴェルトリーナーに代表される白ワイン、その他オーストリアでも広く栽培されるソーヴィニョンブラン、シャルドネ、リースリング
  • ブラウフレンキッシュ、ツヴァイゲルト、ピノ・ノワールなどの個性ある赤ワイン
  • 意外と探しても見つからない貴重なオーストリアのゼクト
  • 世界最高水準の甘美で優雅な貴腐ワイン
  • ワイン用ぶどうを使った厳選ぶどうジュース
  • 珍しいオーストリアのビールやラム

オーストリア専門のサイトだからこその豊富な品揃えは圧巻です!

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かみやん
本当に探すと結構見つからないのです…中身は素晴らしいのにまだ日本ではあまり認知されていないのですね…



オーストリアワインが初めてでどれを選べば良いかよくわからないという方には毎月の定期購入コースがおすすめ。

月5000円コースと月10000円コースより選ぶことができます。


旬の食材と合わせるワインをしっかりと選んでくれるので、毎月その食材を使ったお料理を考えるのも楽しくなりそうですね。

ワインと料理の写真
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かみやん
春には春らしい、冬には冬らしい季節に合わせたおすすめワインが届きます。




もちろんとりあえず試しに一本だけという購入もできますよ。

もし合わなかった時の解約も簡単です。



こちらからオフィシャルページへ↓↓↓

オーストリア ワイン・ドットコムオーストリア ワイン・ドットコム

オーストリアワインの魅力|まとめ

ザルト ユニバーサル

オーストリアのワイン産業は小規模ではありますが、そのワインには様々なバリエーションがあります。


総じてどれも高品質。味わいとしても洗練されたクリーンな味わい、総合的にバランスのとれたものが多いですね。



1000円代のお手頃価格のものでもおすすめできるクオリティのものが多いですね。

和食との相性が非常に良いものが多く、日本人の普段の食卓にはかなり寄り添ってくれると思います。


持ち寄りのワインパーティーなんかで何を持って行けばわからない!という時はオーストリアワイン、かなり良いところを突いてくると思いますよ。

ワインの画像
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