みなさんデイリーに家飲みするワインはどんなものを選んでますか?
その日ワインショップで買ってきたワインだったり、セラーをお持ちの方であればそこからお料理に合わせてセレクト…という感じでしょうか?
もちろん毎日色々な種類のワインをポンポン開けるのは凄く楽しいと思うのですが…..どうしてもコストがかさんでしまうんですね、これが。

まあワインって安くは無いものね…

そこで今回はデイリーに家飲みするのに最適なバッグインボックスワインをご紹介します。とは言え正直、価格だけで質の伴わないものも存在しますのでしっかり選ぶことが大切です。
ご紹介するのは全てソムリエである筆者が飲んだことあるものです。
好みの関係でナチュラルワイン(自然派ワイン)に偏っておりますが、特有のネガティブ要素はないものばかりですので、安心して飲んで頂けるかと思います!
【大容量バッグインボックスワイン】のメリット
とにかく安い!通常ボトルで買うよりかなり割安!
大きい単位で購入するとやっぱり割安です。
バッグインボックスのワインと通常ボトル(750ml)のワインを比較してみましょう。同じワインで比べてみます。中身は全く同じものです。
と、まあ単純計算でグラス一杯(100ml)あたりのお値段を出しても90円ほど違ってきます。デイリーに飲むとなるとこれは結構大きいですね!
中は真空状態になっており、ワインが劣化しにくい

バッグインボックスの名の通り、箱の中はビニール製のバッグでその中にワインが真空状態で入っています。
箱下部のレバーを回すとワインが出る仕組みなのですが、この際バッグの中に空気を取り込むことがありません。
ですので液体は酸化から守られた状態になるため、ワインを長く楽しむことができます。
反対にボトルですと、コルクを抜いてしまうと再び栓をしてもワインは酸化します。なるべく早く飲み切った方が良いでしょう。
容量の割に軽くコンパクト
ボトルの分の重さがありませんので、バッグインボックスのワインは液体の重量とパッケージの箱、バッグの重さ位です。意外と軽いです。
サイズ感もボトルが占めている分がありませんので無駄がなく、意外とコンパクト。家庭用の冷蔵庫にも楽々収納できます。
【大容量バッグインボックスワイン】のデメリット
見極めが重要!お買い得だがそれ故に質も悪いものもある
これはかなり重要です。確かにお安くてお得なのですが、美味しくないものを大量に手に入れても全く意味がありません。
通常ボトルサイズでも販売されているものであれば、そちらを一度買ってお試ししてみるのも良いかもしれません。
また、ワインは農作物です。ヴィンテージによっても当然味わいに違いは出るので注意が必要です。
ボックスワインに限ったことではないですが、以前と同じワインを買ったはずなのにヴィンテージ違いでイメージと少し違ったということもあるでしょう。

最近はとても美味しいボックスワインがあります。後ほどまとめてご紹介しますね!
見た目はチープ|ボトルのようなおしゃれ感はない
当たり前ですがボトルのようなおしゃれ感はありません。
特別な日のワインやお客さんが来た時に出すワインとしてはちょっと不向きかもしれません。
あくまでデイリーワイン。気取らずガブガブ飲む用です。
展開している銘柄が少ないため選択肢は少ない
バッグインボックスで展開しているワインは種類がかなり限られています。
ボトルのような豊富な選択肢はありません。
もちろん泡の関係でスパークリングワインもありませんので、基本は赤or白となります。
でも気に入ったものが見つかれば長くお付き合いしてけますね。
【大容量バッグインボックスワイン】現役ソムリエが選ぶオススメランキング〜白ワイン編

お待たせしました!それでは現役ソムリエでもありデイリーにワインをガブ飲みする筆者がおすすめするボックスワインの独自ランキングです!
通常サイズ(750ml)のものがある場合はそちらも合わせてご紹介します。
筆者もテイスティング済みのとても美味しいものばかりですが、いきなり大容量のバッグインボックスを購入するのは怖い…という方はまずはそちらでお試ししてみるのも良いかもしれませんね。

🥉ボックスワイン白 第3位|エステザルグ協同組合 プレン・シュッド(フランス・ローヌ)
生産者 | エステザルグ協同組合 |
ワイン名 | プレン・シュッド |
生産地 | フランス コート・デュ・ローヌ |
ぶどう品種 | ヴィオニエ クレレット |
インポーター | ラシーヌ |
ヴィオニエ主体の華やかでボリューム感のある白。白桃や洋梨を思わせる香り。少しオイリーな液体は口の中でゆっくり転がしてあげると円やかです。あまり冷やしすぎずに飲みたいですね。
エステザルグ協同組合は、志の高い10ほどの生産者が集まって構成されています。この価格帯では断トツの高品質ワインを造っています。今や大人気の生産者、ラングロールのエリック・ピュフェリン、フラール・ルージュのジャン・フランソワ・ニックもここで醸造長を務めていました。
🥈ボックスワイン白 第2位|エステザルグ協同組合 レ・グランド・ヴィーニュ・ブラン(フランス・ローヌ)
生産者 | エステザルグ協同組合 |
ワイン名 | レ・グランド・ヴィーニュ・ブラン |
生産地 | フランス コート・デュ・ローヌ |
ぶどう品種 | グルナッシュ・ブラン クレレット ブールブラン |
インポーター | ラシーヌ |
グルナッシュ・ブランなど南仏系のトロピカルなニュアンスが素晴らしいワイン。濃密な果実味、透明感あるミネラルと柔らかい酸は自然派ならでは。液体はとてもクリーンです。
続いて同じくエステザルグ協同組合の白。フランス産安旨ワインの定番です。
🥇ボックスワイン白|第1位 ドメーヌ・スクラヴォス アルシミスト・ブラン(ギリシャ・ケファロニア島)
生産者 | ドメーヌ・スクラヴォス |
ワイン名 | アルシミスト・ブラン |
生産地 | ギリシャ ケファロニア島 |
ぶどう品種 | ロディティス ザキンティノ他 |
インポーター | ラシーヌ |
シトラス系の爽やかな香りがギリシャの海を連想させる素敵な白ワイン。魚介系との相性抜群で、白身魚のカルパッチョなんかと最高です。スッキリしてますがシャバい感じはなく、単体でもゆっくり楽しめるワインです。

スクラヴォスの赤も美味しいです!アルシミスト・ルージュはこちらから!
【大容量バッグインボックスワイン】現役ソムリエが選ぶオススメランキング〜赤ワイン編

🥉ボックスワイン赤 第3位|エステザルグ協同組合 キュヴェ・デ・ガレ(フランス・ラングドック)
生産者 | エステザルグ協同組合 |
ワイン名 | キュヴェ・デ・ガレ |
生産地 | フランス・ラングドック |
ぶどう品種 | グルンナッシュ カリニャン シラー |
インポーター | ラシーヌ |
またまたエステザルグ協同組合から。こちらはラングドックの葡萄を使っています。グルナッシュ、カリニャン、シラーの南仏ブレンド。
ブラックチェリーなどのしっかり濃い果実味、葡萄のエキス感の高いワインです。とは言え液体はストレスを感じない、濃いのにスルスルいけちゃう危険なタイプ。
🥈ボックスワイン赤 第2位|ルナーリア モンテプルチアーノ・ダブルッツォ(イタリア・アブルッツォ州)
生産者 | ルナーリア |
ワイン名 | モンテプルチアーノ・ダブルッツォ |
生産地 | イタリア・アブルッツォ州 |
ぶどう品種 | モンテプルチアーノ |
インポーター | ディオニー |
ボックスワイン赤ランキング、第2位はイタリアから!アブルッツォのビオディナミ生産者、ルナーリアのモンテプルチアーノ!
ブルーベリーやカシスなどの濃密なアロマ、ふくよかな香りに柔らかく優しいタンニンが溶け込んだ液体は驚きのコストパフォーマンス。他の品種のクオリティも素晴らしく、是非試して欲しいです。見た目も可愛いボックス。
ルナーリアのボックスワイン、ピンク色の醸しピノ・グリージョもおすすめ!
ルナーリアのボックスワイン、ロゼのような淡い赤・チェラスオーロもおすすめ!

🥇ボックスワイン赤 第1位|フランチェスコ・ブレッツァ ヴィーノ・ロッソ(イタリア・ピエモンテ州)
生産者 | フランチェスコ・ブレッツァ |
ワイン名 | ヴィーノ・ロッソ |
生産地 | イタリア・ピエモンテ州 |
ぶどう品種 | バルベーラ フレイザ グリニョニーニョ |
インポーター | ヴィナイオータ |
ボックス赤ワイン部門第一位はイタリア・ピエモンテ州の造り手、フランチェスコ・ブレッツァ!完全循環型ビオディナミ栽培を実施する造り手さんです。
バルベーラ主体の濃いめ赤。お肉料理との相性が抜群です。ピエモンテの日常、素朴さ、奥深さを感じるワイン。ベリー系の香りに果実味たっぷり、みずみずしさも感じます。
フランチェスコ・ブレッツァの上級キュヴェ(と言っても安い)もかなりおすすめ↓

おまけ・番外編|超大容量のバッグインボックス〜なんと10000ml!!
ボックスワインの赤ランキング堂々1位に輝いたフランチェスコ・ブレッツァのワインにはなんと10000mlという特大サイズがあります。

家族みんな飲む!とか一人でも凄い量を飲む!という方にはおすすめです。
ちなみにこれだとグラス一杯当たり108円くらいになります。安っ!

カジュアルなイタリアンでしたらグラスワインの赤にこれを使っているところもいくつか知っています。美味しい上に原価は抑えられますからね…究極の選択。
【大容量バッグインボックスワイン】コスパ最強〜家飲みランキング|まとめ
ソムリエである筆者が実際に飲んで美味しかったバッグインボックスのワインをご紹介して参りました。
ナチュラル系のワインばかりですが、ネガティブな要素のないワインばかりですので安心して楽しんでいただけると思います。(というかボックスでナチュラル系以外のワインで美味しいものに出会った記憶がありません…)
いつものように簡単に箇条書きでまとめ!
- 家飲みで気取らず飲むなら【大容量バッグインボックス】のワインがおすすめ!
- 通常ボトルのサイズで買うよりかなりお得に楽しめる
- 中のバッグは真空状態。開栓後もワインが劣化しにくい!
- 意外とコンパクトで家庭用冷蔵庫にもすっきりおさまる
- しっかり美味しいものを選ばないと大失敗の危険性あり
- 見た目はチープ。でもそれが愛くるしくなる。
- 通常ボトルに比べて選択肢は少ない
- カジュアルな飲食店のグラスワインでも使われている
- 3L以上の超大容量も!
- ボックスワインを選ぶならナチュラル系の生産者がおすすめ!
無意識ですが、今回ご紹介したワインのインポーターさんはナチュラルワイン(自然派ワイン)を中心に輸入されているところばかりになりました。
以下の記事で自然派ワインのインポーターさんをまとめています。ご興味ある方はどうぞ!
以上です!今回も最後までお付き合いありがとうございました!