
というとなんとなく難しく聞こえますが、
- 保存の仕方
- 開け方
- 注ぎ方
- おすすめのワイングッズ
上記のご紹介です。簡単でしょ?笑
写真多めで初心者の方にもわかりやすくご説明しますので、ご自宅でシャンパンやスパークリングワインを開ける前に、よかったらご一読ください。

こちらをご覧ください↓
シャンパン、スパークリングワインの飲み方、楽しみ方
ここでは、シャンパンやスパークリングワインを飲む際に注意したいこと、より楽しむために工夫したいことを画像付きでわかりやすくご説明させて頂きます。
❶開けるまでの保存方法は?
ワインセラーで定温適温での保存がベストですが、すぐに飲むのであれば冷蔵庫(温度的に考えるとできれば野菜室の方が良いかもしれません)で全く問題ないと思います。
しかし長期間「熟成」させたいのであれば一定の温度で庫内を保てるワインセラーの導入が必須になってきます。
温度が高すぎるとワインが傷んでしまいますし、低すぎると熟成が進まないという理由があるためです。



家庭用ワインセラーの例
庫内温度、湿度の安定感、収容本数などを考えると業務用が断然おすすめですが、「かなり重い」、「結構場所を取る」、「本格的なものは非常に高価」ということを考えるとご自宅でということでしたら【家庭用】が現実的でしょう。


【家庭用】でもできれば「コンプレッサー式」の方が良いと思います。少し音は気になりますが、やはりパワーが違います。「ペルチェ式」はセラー上部が全然冷えなかったりしますので…(経験済み)また、収容本数も多いに越したことはないかと。大は小を兼ねる。収容本数30本以上をおすすめします。
❷開ける直前は激しく動かさない、しっかり冷やそう
いざ飲むぞ!となった時は、ワインを激しく動かすのは避けましょう。
当然炭酸ガスが含まれていますので、開けた際の吹きこぼれの原因になります。言うまでもないですが、コーラやビールなんかを振ってから開けると中身が飛び出しますよね。あれと同じです。


また、開ける際ワインがしっかり冷えていないと吹きこぼれる可能性が上がります。
直前数時間は冷蔵庫に入れておいたり、氷水にボトルを浸けてしっかり冷やしましょう。時間がない時は氷水の方が早く冷えます。

ワインクーラーがなければ大きめのボウルなどで十分代用できますよ。

氷水に浸ける前の温度がどの程度かにもよりますが、概ね15分〜20分程度は最低必要かと。常温の状態からなら、余裕があるのであれば30分は見ておきたいです。
熟成したシャンパン|スパークリングワインであればガスが少し抜けている可能性がありますのでそこまで気にしなくて良いと思いますが、
若いワイン、もしくは長距離の移動をしてすぐのワインなんかは気をつけた方が良いです。

ワインクーラーの例
様々な素材、デザインのバリエーションがありますのでお好みで良いと思います。パーティ用には大容量も良いですが、家庭用の冷蔵庫に付属の製氷機では氷の生産が追いつかないですよ…ご注意を。※写真クリックで楽天市場のページへ。価格などご確認頂けます。
❸ボトルを開ける際の注意点
シャンパンのボトルを開ける。
慣れないと恐怖すら覚える行為ではないでしょうか?
筆者も駆け出しの頃はお客様の前で開けるのが怖くて、泡物のオーダーが入るたび憂鬱でした笑
コツさえつかめばへっちゃらですので以下ご参考にしてみてください。
シャンパンのボトルのコルクを抜く手順

①まずキャップシールをペリペリと剥がし、ミュズレ(コルクの周りの針金のようなものです)を緩めます。


ミュズレを緩めるとその時点から、いつコルクが飛び出してもおかしくありませんので、必ずコルクの上から指で押さえておきましょう。
解いたミュズレを人差し指に絡ませておくとより安心です。
②右利きの方なら右手で瓶の口当たりを握り、親指でコルクを押さえます。
左手は瓶の底を持ち、ゆーっくりとボトルの方を回していきます。

③少し回すとコルクを押さえている右手の親指に圧力がかかってくると思います。この時点で右手を離すと確実にコルクが飛んで行きますので非常に危険。しっかり押さえましょう。
④引き続きゆっくり瓶を回していくと次第にコルクが浮き上がってくるバズです。
⑤コルクの底面が出てくるとガスが抜けます。
この時重要なのがコルクを押さえている右手の力を急に緩めないこと。
音でご説明するとゆっくりガスを抜くイメージで

「プ..シュ…ゥ…ゥ…ゥ…..」くらいが理想です。
勢いよく「プシュッッ!!」でもNGです。ゆっくりと丁寧に。
「ポンッ!!」と音を立てて開けるのは、一見景気が良く楽しくて良い気がしますが、マナー違反です。また、急に開けることにより吹きこぼれのリスクも上がります。
(サーベラージュなんかは目的が違いますのでここでは割愛。)

ボトルを浮かせて開けるのが不安定で怖い!という方には下記のような開け方があります。
多分こちらの方が安定はするんじゃないかなと思います。
が、吹きこぼれのリスクはボトルを浮かせて斜めにして開けるよりも若干上がります。
斜めにするよりガスが一気に抜ける可能性が上がるためですね。
①ボトルを安定したテーブルの上に立てます。
②右手でコルクを、左手でボトルをしっかり持ちます。
③右手をコルクとともにゆっくり捻ります。右腕全体で力は下に掛けながら。
④コルクが浮き上がってきますので、そのままゆっくりとガスを抜きます。
シャンパン、スパークリング用のボトルオープナーも販売されています。
握力、腕力に自信のない女性の方なんかには良いかもしれません。
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❹グラスへの注ぐ際の注意点
グラスへ注ぐ際はガスが抜けるのを防ぐため、グラスを少し斜めにして滑らせるように注ぐのをおすすめします。せっかくのガスが抜けしてまってはちょっと勿体無いですよね。

ワインに刺激を与えないように優しく注ぎましょう。
❺飲む時の温度は?
ワインのタイプにもよりますが、爽快感、キリッとした感じを味わいたいのであれば氷水から出してすぐの3〜5℃くらい
ふくよかなボリューム感を楽しみたいのであればワインセラーの温度の14℃くらいでしょうか。
中には室温くらいまで上げて、言ってしまえばぬるい状態で、泡もちょっと抜けたくらいのが最も美味しいと感じるのもあったりします。


筆者の場合は、初めはしっかり冷やし、その後は外に出しておいて徐々に温度を上げていく、そしてまた気になったら氷水に浸ける、という形が多いです。
ワインの色々な表情を見ることができるのでオススメの飲み方です。温度で感じ方は結構変わります。とにかく冷やせば良いというわけではないですのでご注意ください。正解は無いですので、色々な温度帯で試してみましょう。
❻グラスはどんな形がベスト?
一般的にフルートグラスのイメージが強いように思います。
フルートグラスは見た目にもシュッとして泡立ちも綺麗に見えますし、細いので泡も抜けにくく、温度も上がりにくいです。喉ごしも良く感じるかもしれません。
しかし、フルートグラスの欠点は香りを感じ取りにくいという点です。





- 脚が長く、レストランで飲むシャンパンのイメージ。少し膨らみがある分、フルートより香りも取りやすい。泡も一直線に上がるので綺麗。
- 少し小ぶりなテイスティンググラスくらいのサイズなので見た目は貧弱だが、ワインの要素は感じ取りやすい。万能形。
- 開口部分が広いので、口に入る液体が非常に柔らかく感じる。泡はすぐ抜けてしまう印象。
- さすが香りを楽しむためのグラス。リッチな香りがフワッと広がる。ワインの温度は高めが吉。熟成ワイン向け。
それぞれに良いところがあり甲乙つけがたいですが、
オススメしたいのは②の白ワイングラスです。万能です。
見た目の華やかさを求められるなら、同形状の脚の長いグラスをおすすめします。
ちなみに今回使用のグラスは以下の通り。
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❼飲み切れなかった場合の保存方法は?
飲みきれなかった場合は、シャンパンストッパーでしっかり密閉しましょう。
抜いたコルクを再び差し込むのは不可能です。※写真クリックで楽天市場のページへ。価格などご確認頂けます。
一般的なタイプですと
こんなものがあります。このタイプが最も簡単に使えると思います。
瓶口にカチッとはめ込むだけです。
上記のタイプもお手軽で良いのですが、更に泡が抜けにくいタイプもあります。筆者のおすすめは「エアープレスタイプ」です。


ソムリエという職業柄、色々試しましたが、今の所これが断トツで泡の持ちが良いと思います。自信を持って推します。
しかしながら当然、残したワインの量が少なければ少ないほど泡が抜けやすいということも注意してください。半分ほど残って入れば、しっかり栓をして翌日にも十分楽しめるでしょう。
ちなみに右写真のタイプなら付属の別キャップを使えば、スパークリング以外の普通のワインにも使うことができます。こちらは空気を抜きます。真空状態にすることで酸化を防ぐことができます。
おまけ|お料理との相性は?
シャンパンはその爽やかできめ細かい泡、整った酒質から食前酒〜食中酒〜食後酒まで、どんな場面でも活躍してくれるお酒です。
ええ、一部の組み合わせを除いては基本なんでもいけます。
ソムリエ的に見てもペアリングに困ったときはシャンパンに頼ります爆


ちなみにシャンパンに合わない組み合わせって?
シャンパンとの組み合わせで避けたほうが良い食材は、筆者の経験上ですと、数の子や干物です。塩辛なんかも合わなくはないですが、これは日本酒の方が絶対良いです。
しかしながら個人のお好みがあるというのと、調理法を変えてみたり、調味料を加えることによって新たなマリアージュが生まれたりしますので一概には言えません。
シャンパンのタイプ別でざっくり分けると以下の感じがおすすめです。
- 白身魚のカルパッチョにレモンを絞る→シャルドネ100%のブラン・ド・ブラン。キレのある辛口。
- コクのあるソースを使ったお肉料理→黒葡萄のセパージュが多めのコクのあるタイプ。ボディしっかりのロゼシャンパン(がっつり赤身のお肉には赤ワインの方が良いですが)
- デザート→ほんのり甘みのあるタイプ。果実味が豊かなタイプ。
正解はありませんが、よかったら参考にしてみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?シャンパンを飲む際に知っておきたい7手順でした。
特に抜栓に関しては慣れるまでは恐怖を感じるかもしれませんが、ご紹介した手順とグッズを活用すれば初心者の方でも問題なくこなせると思います。

- すぐ飲むなら冷蔵庫でOK(できれば野菜室)。熟成させるならワインセラー 。
- 抜栓直前は静かに動かす。冷蔵庫か氷水でしっかり冷やそう。
- コルクはゆっくりと抜く。飛ばさないよう十分注意。
- グラスへ注ぐ時も泡が抜けないよう斜めにしてゆっくりと。
- ワインの温度によって感じ方が変わる。色々試してみよう。
- グラスの形状によっても感じ方は変わる。シャンパン=フルートではない。
- 飲みきれなければシャンパンストッパーで冷蔵庫へ。できれば翌日飲みきる。
ホームパーティーなんかでも何気に注目をあつめる抜栓の儀。スマートにこなせたらカッコ良いですね。頑張ってください!
今回も最後までお読み頂きありがとうございました!では!