ドメーヌ タカヒコ ナナツモリ ブラン ド ノワール|ソムリエの自然派ワインレビュー

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かみやん
ソムリエである筆者のワインレビューです。
好きなものを愛を込めて書きます。
ご参考になれば嬉しいです!
  1. 筆者は自然派ワインやシャンパーニュ、ブルゴーニュを扱うお店に勤務
  2. ソムリエという仕事柄、自然派中心に年間2000本以上のワインを抜栓
  3. 実際飲んでこれは本当に美味しい!と思ったものだけをレビュー
  4. 価格帯は小売価格で3000円〜6000円くらいのものが中心(たまに高いのも)
  5. ワインは究極の嗜好品と考えていますので、レビューは個人的好みが出ます

ドメーヌ タカヒコ ナナツモリ ブラン ド ノワール2013年|今回試飲した自然派ワイン

タカヒコワインボトル画像
生産者名ドメーヌ タカヒコ Domaine Takahiko
キュヴェナナツモリ・ブラン・ド・ノワール Nana-Tsu-Mori Blanc de Noir
葡萄品種ピノ・ノワール100%(白)
ヴィンテージ2013年
産地日本 北海道
土壌火山性粘土土壌
インポーター 

生産者情報|今や各地にファン続出!超入手困難な日本の自然派ワインを代表するドメーヌ

日本ワインファン、自然派ワインファンならもちろんご存知でしょう。北海道の超人気ドメーヌです。

買いたいけど買えない、飲みたいけど飲めないワインですね…

今回は数年前にある酒屋さんからご好意で一本だけ購入させていただいたものです。

しかもタカヒコさんのワインの中でも特に出回っている数の少ない、ブラン・ド・ノワール(黒葡萄の果汁のみを使って造る白ワイン。)

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かみやん
赤ワイン(ピノ・ノワール、パストゥグランなど)なんかも手に入りませんが、それ以上に入手困難なのがこのブラン・ド・ノワール!



こんなワインを飲ませていただけるなんて感謝しかありません…ありがとうございます!

しかし今回はそんな稀少性は抜きにしまして、冷静にワインとしてどうだったか、私ごときの感想ですが、書きたいと思います。

ワインボトルとグラス




その前に、ドメーヌ・タカヒコについての情報をまとめておきます。

ご存知なかった方はこの機会に!



ドメーヌ・タカヒコは北海道、余市にあるワイナリー、曽我貴彦さんは「小布施ワイナリー」曽我彰彦さんの弟。


ココファームワイナリーで栽培、契約農家への買い付けをしていた経験を活かし独立。北海道という地域の可能性に気づき、新たなスタートを切ります。


非常に小規模な家族経営のワイナリー。自社畑から造られる、造り手の思いがぎっしり詰まったワインを造っています。


栽培はビオロジック。葡萄の力を信じ造られるワインは、ナチュラルで体に沁みる味わいです。


造っているのは主にピノ・ノワール。淡い色合いに独特の梅やキノコのニュアンス。そのエレガントな香りに魅了されたファンは後を絶ちません。

タカヒコ・ピノ・ノワール
2016 ナナツモリ・ピノ・ノワール



日本のワインとは思えない完成度の高さ。


先日近隣のお店のソムリエさんを集めてブラインド大会をしましたが、筆者はタカヒコさんの「ナナツモリ・ピノ・ノワール2014年」を。


みなさん悩んだ挙句、ブルゴーニュ?と答えていました。してやったりです笑


ドメーヌ・タカヒコ、小布施ワイナリーなど現在の日本ワイン誕生秘話。
飲む前に読んでおくことをオススメします。映画化もされています。

映画版はこちら
Amazon Prime Video
→DVD版

入手困難な日本ワインの知られざる誕生秘話

日本のワイン造りは、世界の常識からかけ離れていた。
ワイン用ぶどうではなく生食用ぶどうを使い、また、海外からワインやぶどう果汁を輸入して造ることも多かった。
そのような状況に異を唱えた人物がいる。
「海外の銘醸地にコンプレックスを感じながら日本でワインを造る時代は終わった。君たちは本気で海外に負けないワインを造りなさい」 
日本のワイン造りを主導した醸造家・麻井宇介(うすけ)の教えを受けた岡本英史、城戸亜紀人、曽我彰彦の3人は、師の遺志を受け継ぎ「ウスケボーイズ」と自らを名乗る。
そして、それぞれが日本では絶対に無理と言われたワイン用ぶどうの栽培から醸造までを一貫して手がけるワイン造りにすべての情熱を傾けるようになる。

日本で“本当のワイン造り”に打ち込んだ青年達の出会いから、ワイン造りを目指し、葛藤しながら成功していくまでの物語。

Amazon ウスケボーイズ 日本ワインの革命児たち (小学館文庫) より引用

試飲レビュー|ブラン・ド・ノワールならではの深いコクとキャラメリゼしたような甘み

今回飲ませていただいた「ブラン・ド・ノワール」はピノ・ノワール100%。


理想的な貴腐に感染したピノ・ノワールだけを使用するため、その年により醸造される量にバラツキがあります。醸造されない年もあります。


ブラン・ド・ノワールならでは、貴腐ならではのかなりコクのある味わいに濃くオレンジがかった色。口当たりは非常に滑らかで、どことなくキャラメリゼしたような甘みも感じます。(とはいえあくまで辛口。)


はちみつや栗のような濃厚な雰囲気に、ダラダラとした感じを打ち消す綺麗で穏やかな酸。


時間の経過と共に厚みを増す感じで、変化も面白い。筆者は2日かけて楽しみました。

鶏レバーのムース、冷製のフォアグラ料理など、口当たりに共通点があるものを合わせるのが良さそう。和食ならごまダレを使ったお料理とか?生麩の田楽とかどうでしょう?

ドメーヌ タカヒコ ナナツモリ ブラン ド ノワール2013年|まとめ

今回のドメーヌ・タカヒコ 2013年の感想を簡単にまとめます。

  1. とにかく濃い白、コクのある凝縮した液体。
  2. 甘いわけではないが、キャラメリゼしたようなニュアンス。
  3. 絶妙な酸があることにより、ダラダラした印象は皆無。
  4. 超入手困難。運が良ければ買える。

まさに「日本の農夫が造るワイン」。飾らずストレートに葡萄の旨味を味わえる素晴らしいワインでした。

実兄の曽我彰彦さんの【小布施ワイナリー】のワインと合わせてゆっくりと味わいたいですね。

どちらももっと買えれば良いのですが…こればっかりは仕方ないです。
飲める機会が来ることを信じて待ちましょう。

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