2021年3月1日、記事内容を最新に更新しました!


今回の記事はこんなあなたに。
【HINEMOS】のバレンタイン↓
「時間」に寄り添う日本酒【HINEMOS】とは?
今までの伝統的なイメージが強い日本酒業界にはなかった新しいスタイル。
「時間」に寄り添う日本酒をテーマにした【HINEMOS】。
午後7時〜午前2時、それぞれの時間やシチュエーションに合った計8種類の日本酒を提案するブランドです。
ボトルデザインも今までの日本酒とは全くもって違い、究極にスタイリッシュ!細部まで徹底的にこだわった非常に興味深いプロジェクトです。


前回の記事をお読みいただければ、【HINEMOS】のコンセプトや商品ラインナップなどご理解頂きやすいかと思います。↓↓↓
【HINEMOS】「SHICHIJI」一番人気の純米スパークリング

今回試飲させて頂いた「SHICHIJI」(7時)は【HINEMOS】の8種のラインナップの中でも最も人気のある日本酒。
アルコール度数は5%(だいたいビールと同じくらいです。)と、かなり軽やかな口当たり、濁りのある純米スパークリングです。
【HINEMOS】の提案する時間、午後7時〜午前2時の中でも「SHICHIJI」は始まりの時間。素晴らしいディナータイムへの最高のスターターとなることでしょう。

【HINEMOS】「SHICHIJI」を実際に試飲して感じたこと

クリアボトルから透けて見える色を見てもわかるように、白く濁った液体です。
ボトルを立てて保管していたので、底には酵母が沈殿しています。
※一度ゆっくり逆さまに向けて、全体的に均等にするのが良いです。が、絶対振ってはいけません。炭酸ガス含んでますからね。
飲むときの推奨温度は5℃以下ということでしたので、氷水でしっかりと冷やしてから抜栓しました。
スクリューキャップを捻ると、「プシュッ!」とガスが抜ける音が響きます。
同時に日本酒らしいお米由来の優しい香りとフレッシュフルーツ(レモンをかなり優しくしたような柑橘系)の香りが入り混じって上がってきました。

グラスへ注ぎます。
今回は個人的にティスティンググラスとして使用しているリーデルのオヴァチュア・ホワイトを使用。

細かな泡が立ち上がります。
こちらの「SHICHIJI」は「瓶内二次醗酵」にて造られています。
「瓶内二次醗酵」といえばまず思い浮かぶのが「シャンパーニュ」ですね。
この造り方はかなり簡単に言うと
- 出来たお酒を瓶に詰める
- 瓶の中でも醗酵が進む
- 醗酵に際に炭酸ガスが発生
- その炭酸ガスがお酒に溶け込み、発泡性の液体になる
こんな感じです。
言葉で言うと簡単そうですが、実際はかなりの神経を使う作業。
【HINEMOS】さんの公式Noteでその作業工程をご紹介されています。
https://note.com/hinemos_tokyo/n/nce7a55aebd3d
レビューに戻ります。
泡はやや弱め。ワインで言うと「シャンパーニュ」と言うよりは「ペティアン」や「フリッツァンテ」などの微発泡系ワインに近いような印象でした。
個人的に日本酒の味わいに強い炭酸ガスは合わないと感じているので、まさに丁度良い塩梅ではないかと思います。

香りは最初の印象通り、日本酒の濃厚な香りはあるものの、アルコール度数が低い分、「ムワッと」くる感じはなく、爽やかなフルーツの印象も残ります。「日本酒の香りが苦手」と言う方でも抵抗なく楽しめると思います。
味わいとしては、口に含んだ瞬間に広がる爽やかで甘酸っぱいフルーツ。
香り同様、日本酒の濃厚なニュアンスはほどよく残っている程度でどちらかと言うと爽やかです。炭酸ガスと心地よい酸味がそうさせるのでしょう。

しかし、日本酒の概念から逸脱していると言うわけではなく、「しっかり日本酒している」のです。とても不思議な感覚です。
甘みはそこそこ感じますが、絶妙に綺麗な酸味があるのでそこまで気にはなりません。後味もベタベタする感じは一切ありません。
常温に近い温度になると甘みをやや強く感じるので、それが気になる方はしっかり冷やして飲んだ方が良いかと思います。
結論として、お世辞抜きで「美味しい」です。
スパークリングの日本酒は実はほとんど経験がなかったのですが、飲んでみてちょっと驚きました。
普段から日本酒やワインを飲んでいる方にも、いつもはフルーティーなカクテルが好きで飲んでいるという方にも新しい体験をもたらしてくれるのではないでしょうか?


【HINEMOS】「SHICHIJI」に食事は何を合わせる?
この感じだと十分単体でも楽しめそうですが、食事を合わせるとしたら何が良いでしょうか?

【HINEMOS】の推奨は
フライドポテト、ブルスケッタ、生ハム、シーザーサラダ、タコス、ピザ、フルーツなど
シンプルな洋食中心ですね。ワインと同じような感覚で楽しめると思います。
筆者としてはやはり日本酒の香りにはどうしても和食を合わせたくなってしまう…
ちなみに試飲時は、
五目白和え、うの花なんかと一緒にいただきましたが、とても相性良かったです。
【HINEMOS】「SHICHIJI」を飲むならワイングラスを推奨
【HINEMOS】さんも推奨されていますが、こちらにはワイングラスが最適なように思います。

あまり大ぶりなものでなく、あくまでスタンダードなものが良いかと。
この辺り個人的に推奨します。(画像クリックで楽天市場の商品ページへ移動)
日本酒用グラス選びの参考記事はこちらを。
【HINEMOS】「SHICHIJI」を購入するなら公式サイトへ
【HINEMOS】「SHICHIJI」が気になった方は公式サイトを見てみましょう。
公式サイトもデザイン性に溢れていて美しく、非常に見応えがあります!

今回ご紹介した「SHICHIJI」は単品購入もできます(¥2600+tax)
また、「SHICHIJI」のみの6本セット、他のシリーズとのセットもあります。
セット商品はいずれも10%OFFになりますのでお得。

送料は全国一律 ¥500ですが、3本以上の購入で無料となります。

ありがたい限りです😁
【HINEMOS】「SHICHIJI」を他のスパークリング日本酒と比較してみよう
ここまで【HINEMOS】のおすすめをしてきましたが、他の人気のスパークリング日本酒と比べてどうなのか?下記の表にまとめてみました。
商品名 | 旭酒造 獺祭スパークリング | 松竹梅 澪スパークリング | HINEMOS SHICHIJI |
ガス | 瓶内二次醗酵 | 炭酸ガス注入 | 瓶内二次醗酵 |
アルコール度数 | 14% | 5% | 5% |
味わいの特徴 | フルーティ 華やかな香り 繊細かつ骨太 | 優しい甘み 程よい酸味 | 甘酸っぱい フルーツ感 口当たり柔らか |
容量 | 720ml | 300ml 他サイズあり | 500ml |
価格 | 2046円 | 475円 | 2600円 |
グラス一杯 (100ml) あたりの価格 | 約284円 | 約158円 | 約520円 |
おすすめ ポイント | 日本酒ブームの 火付け役 獺祭の スパークリング | とにかく安い スーパーなどでも 買えるお手軽さ | パッケージや コンセプトのこだわり 他にはないプレミアム感 ギフトにも最適 |
ソムリエとしての素直な感想を書きますと、
他の一般的なスパークリング日本酒と比べると割高に感じるかもしれませんが、実際にかかっている手間やこだわりに加え、商品としての完成度の高さを比較すると全くそんなことはないと思います。
瓶内二次醗酵で造られた泡は非常に細やかで滑らか。
炭酸ガス注入のタイプとは明らかな違いを感じることができると思います。
(これはワインでも同じことが言えますね)
また、あくまで感覚としてはワインに近いように感じました。
合わせる食材も和食から洋食まで幅広くこなせそうですし、自然でストレスのない飲み口は大量生産の工業的な日本酒には真似のできないものです。
ナチュラルでフルーティー、香りも華やかで爽やか。優しい泡と美しく濁った液体。
飲んでみるとその違いは歴然です。
【HINEMOS】「SHICHIJI」試飲レビューのまとめ

【HINEMOS】「SHICHIJI」の魅力、伝わりましたか?
これからの日本酒業界は伝統的なものはしっかり大事に捉えた上で、こういった新しいスタイルのブランドが多くなってきそうな気がしますね。
軽快な口当たりと、フルーティーな香り、程よい甘みと酸味。
どなたでも美味しいと言っていただける日本酒だと思います。
飲みやすいお酒をお探しなら、いつもとちょっと違った日本酒をお探しなら
ぜひ一度試してみてください。
