ソムリエのかみやんです。
今回はリーデルやザルトなんかの有名ワイングラスメーカーと並ぶドイツのツヴィーゼル社(ZWEIZEL GLAS)のハンドメイド「ザ・モーメント」の魅力を深掘りしてみたいと思います。
ツヴィーゼル社(ZWEIZEL GLAS)についての記事はこちら
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ツヴィーゼル(ZWEISEL GLAS)|ザ・モーメント
ツヴィーゼルについては以前の記事を参考にしていただくとして、早速本題に参りましょう。
今回ご紹介するのは贈り物にも自分へのご褒美にも最適な、ツヴィーゼルのワイングラス、「ザ・モーメント」。ワイングラスは、美味しくワインを楽しむための重要な道具で、ワインの香りや味わいをより豊かに引き立ててくれます。その中でも、ツヴィーゼルの「ザ・モーメント」は、そのデザインと品質で他のブランドを圧倒しています。
圧倒的に美しい形状|ハンドメイドならではの繊細なワイングラス
ツヴィーゼル、「ザ・モーメント」の魅力はなんと言ってもその特徴的で美しく繊細な形状でしょう。
フラットなボウルの底部分はワインを大きく空気に触れさせ、アロマを最大限に引き出します。
さらに飲み口に向かって描かれる曲線は見ていてもため息が出るほどの美しさです。ワインから放たれるエレガントな香りを集中させるという効果もあります。この曲線は他のグラスメーカーにはなかなか真似のできないものだと思います。
ワインのスタイルに合わせた全9種の形状
ツヴィーゼル、「ザ・モーメント」にはワインのスタイルに合わせて9つの形状があります。
- ピノ・ノワール
- ボルドー
- ブランドシャンパン
- シャンパン
- ロゼシャンパン
- リースリンググランクリュ
- リースリング
- ウォーター
- リオハ
以上の9種類です。
僕がこの中でも特にに秀逸だなと感じたのは、やはり「ピノ・ノワール」です。やはりブルゴーニュなどの繊細なアロハを引き立たせるには大ぶりのボウル、そこはフラットなものが良いですね。ステムも非常に細く折れそうなくらいです。が結構丈夫なのでご安心を。819mlという、ピノ・ノワールを楽しむには最適なサイズ感。しかしワインをたくさん注ぎすぎないようには注意したいですね。あくまで適量を守りましょう。
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万能グラスとして使えそうなサイズ感、形状はリースリンググランクリュあたりが非常に魅力的だと思います。泡から白、赤までオールマイティに使えそう。
また、シャンパン用グラスには発泡ポイントが付いています。グラスに注いだときに美しく立ち昇る泡を眺めるのもまた一興、といったところでしょうか。シャンパンにもスタイルに合わせて3種の形状が用意されています。
人気のグラスメーカーのハンドメイドとの比較|ザルト、シュピゲラウ、リーデル、木村硝子店
当ブログでもよく取り上げている人気メーカーのハンドメイドグラスと比較してみましょう。各シリーズさまざまな形状がありますので、ここではブルゴーニュの「ピノ・ノワール」を飲むと仮定して選択してみます。
ザルト・デンクアート|Zalto・Denkart

ザルトのブルゴーニュと比較してみましょう。
高さはどちらも約230mmとほぼ同じサイズ感ですね。
容量はザルトの方が150mlほど大きいです。同じ量を注いだ場合、こちらの方がやや酸化のスピードは早そうですね。しかし体感的にはそこまで大きな差はないように感じます。
ザルトのガラスの特徴として、個人的には結構弾力があるように感じますね。ものすごく薄くて繊細ですが圧力を少しかけても大丈夫なように感じます。もちろんかけすぎると割れますが…
洗浄について、これは圧倒的にツヴィーゼルに軍配です。使ったことがある方ならご理解いただけると思いますが、ザルトのブルゴーニュは圧倒的に洗いにくいです。底面までなかなか指が届かないんですね。この点はツヴィーゼルの方がややマシかなと。
価格帯についてですが、2023年6月現在でザルト・デンクアート・ブルゴーニュが11000円税込、ツヴィーゼルが16500円税込とザルトの方がお手頃にはなっています。しかし、ザルトはコロナや戦争の影響で職人さんが長らくストップしていたらしく、日本への入荷がかなり遅れているようです。半年から1年待ちなんていうのはザラのようで…困ったものですね。
シュピゲラウ・ディフィニション|Spiegelau・Definition

ハンドメイドと比較と書きましたが、こちらはマシンメイドでした。形状はザルトに酷似。パクリ疑惑もありますが、マシンメイドでも繊細さは保っています。本家ザルトに比べると重量は少しズシっと来ます。ガラスの薄さも本家には劣りますが、価格は税込4400円、かつ非常に手に入れやすいのでおすすめであります。お店でも使っているところは結構多いですね。
洗いにくさは形状がほぼザルトなので、その辺りも同じです。でも良いグラスだと思います。
リーデル・ソムリエ|Riedel・Sommlier

ワイングラスメーカーの最高峰、リーデルの中でも最高峰のグラスです。「ソムリエ」シリーズのブルゴーニュ・グランクリュと比較してみましょう。
まず価格が大きく違いますね。ツヴィーゼルが一脚16500円なのに対し、リーデルは一脚28600円税込…
ちょっとここまで行くとなかなか手が出ないかもしれないですが、憧れの一脚ではありますね。
サイズ感を見てみましょう。
リーデルの方が高さ248mm、ツヴィーゼルが231mmとリーデルの方がやや大きいですね。数字で見ると大した差はないように思えますが、実際触ってみると結構違います。僕は普段はザルトや木村硝子を使っていますのでリーデルの大きさにはやや違和感を覚えてしまいます。毎回「でかっ!」と言ってる気がしますね。
個人的にはツヴィーゼルの方が使いやすくて好きですね。
木村硝子店|サヴァ

木村硝子店のハンドメイド人気シリーズといえば「サヴァ」シリーズだと思います。その中でもブルゴーニュのピノ・ノワールに適した物といえば「サヴァ29oz」あたりでしょう。
容量こそ910mlと、ツヴィーゼルより少し大きい程度ですが、サヴァシリーズの大きな特徴はそのステムの短さにあります。これは好みが大きく分かれるところで、この脚の短さをどう捉えるかというところですね。
また、木村硝子のサヴァシリーズは、個人的にはガラスが硬いように感じています。ちょっと圧力をかけるとパリッと割れちゃう…なんて経験もありますし、よく考えて選びましょう。
ボウル部分はまあるい感じでかわいいデザインです。ステムの短さも相まって、独特の世界観を表現しているように思います。
価格は約11500円税込、とこれも随分お高くなってしまいましたが、近年の物価高の煽り…致仕方ないのかもしれません。
ブルゴーニュ型で検討するならザルトorツヴィーゼルか
これはあくまで個人的な見解ではありますが、サイズ感、質感、価格帯など総合して比較するならば「ザルト」or「ツヴィーゼル」の二択かなと考えています。かなり好みが入っていますが、「ツヴィーゼル」の「ザ・モーメント」はブルゴーニュ型ワイングラスの選択肢の最有力候補と言えるでしょう。
また、ザルトよりユーザー数が若干少ない気もするので、他と被りたくない方にはおすすめであります。まあ今ザルトがかなり手に入りづらいというのもありますしね。
今回はブルゴーニュ型でのみの比較ですが、他の形状だとまた観点が変わって面白いかもしれません。
ツヴィーゼル・ザ・モーメントの購入は公式オンラインストアでのみ可能
ツヴィーゼルの「ザ・モーメント」は現在公式オンラインストアでのみ購入可能となっています。楽天やYahooショッピングでは買えません。
↓公式オンラインストア

この辺りも信頼度が高いというか、ブランディングへのこだわりを感じるところですね。公式ストアですと粗悪な偽物を摑まされることもないですし、万が一のアフターフォローも充実しています。
というわけで筆者としては結構おすすめしたいハンドメイドワイングラスでございます。
最後までお付き合いありがとうございました。