セバスチャン リフォー オクシニス|ソムリエの自然派ワイン試飲レビュー

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かみやん
ソムリエである筆者のワインレビューです。
好きなものを愛を込めて書きます。
ご参考になれば嬉しいです!
  1. 筆者は自然派ワインやシャンパーニュ、ブルゴーニュを扱うお店に勤務
  2. ソムリエという仕事柄、自然派中心に年間2000本以上のワインを抜栓
  3. 実際飲んでこれは本当に美味しい!と思ったものだけをレビュー
  4. 価格帯は小売価格で3000円〜6000円くらいのものが中心(たまに高いのも)
  5. ワインは究極の嗜好品と考えていますので、レビューは個人的好みが出ます

セバスチャン リフォー オクシニス 2010年|今回試飲した自然派ワイン

セバスチャンリフォーのボトル画像
生産者名セバスチャン・リフォー Sebastien Riffault
キュヴェオクシニス Auksinis
葡萄品種ソーヴィニョン・ブラン100%
ヴィンテージ2010年
産地フランス ロワール サンセール
土壌粘土石灰質
インポーター ディオニー

生産者情報|サンセールの常識を覆す、濃密ソーヴィニョン・ブランの造り手

フランス、ロワール地方の銘醸地、サンセールのソーヴィニョン・ブランの一般的なイメージといえば

「辛口の白、ミネラリーでキリッとしたアロマ、爽やかな柑橘系の味わい」



こんな感じでしょうか?


サンセールはお店のワインリストなんかにも必ずと言って良いほどオンリストされていますね。



今回試飲したのはそんなサンセールの造り手なのですが、ハッキリ言ってそんな一般的なイメージを大きく覆す「超濃密な」ソーヴィニョン・ブランを造る


セバスチャン・リフォーという造り手さんです。


ソーヴィニョン・ブランを数種類と赤はピノ・ノワールも少し造っています。

セバスチャン・リフォーと馬
出典:ディオニー 注目ワイン特集 セバスチャン リフォー オクシニス

彼のソーヴィニョン・ブランは土壌別にキュヴェが分かれます。

  • カルトロン → 父の代からのスタンダードなサンセール
  • アクメニネ → 「石だらけ」の意。粘土石灰質の畑。
  • オクシニス → 「黄金に輝く」の意。粘土石灰質の畑。貴腐菌が付く!
  • スケヴェルドラ → 「石のかけら」の意。シレックス土壌(※1)の畑
  • サウレタス → 「太陽の下」の意。キンメリジャン土壌(※2)の畑。貴腐菌が付く!
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かみやん
彼のワインはお店でもよく使うのでこれまでにもたくさん抜栓しています。個人的にはオクシニスが一番好きです。次いでサウレタス。

※1 シレックス土壌
火打石の成分(ケイ酸塩)が多く含まれる。ワインの独特のミネラルを与える。

※2キンメリジャン土壌
小さな牡蠣の仲間の化石を含む土壌。ブルゴーニュ、シャブリの土壌でも有名。

今回飲んだのはオクシニス。しかも10年熟成の2010年産。
こんなバックヴィンテージが買えるなんて、インポーターさんの努力の賜物ですね。感謝!

試飲レビュー|圧倒的な凝縮感と「芋栗南瓜」のホクホク感

抜栓してみます。


グラスに注いだ瞬間から見た目で濃いワインということがわかります。
文字通りの「濃い黄金色」に輝くワイン。少し濁りもあるように感じます。


飲んでみると、その圧倒的な凝縮感と旨味、10年経っても全く衰えないエネルギー感に驚かされますね。


杏やオレンジのコンポート。単純にフルーツというわけではなく、シロップに漬け込んだような感覚を覚えます。甘いわけではありませんが。


ほんのり、絶妙な酸化のニュアンスが余韻に複雑な印象を与えます。

出典:ディオニー 注目ワイン特集 セバスチャン リフォー オクシニス


また、ワインに対してなんとも不思議な表現なのですが、こちらのワインからは「芋」、「栗」、「南瓜」なんかを連想させるホクホク感を感じます。


もう少し突っ込んで言うならば「焼き芋」でしょうか。そう、みんな大好きな「焼いたさつま芋」です。


貴腐菌のついた葡萄を50%ほど使っているとのことなので、そこから感じる焼き芋の甘い蜜のニュアンス。しかしワイン自体が甘いわけではなく、複雑。とにかく面白い印象です。


食事も「芋栗南瓜」の甘い蜜のニュアンスをシンプルに感じられるものが良いでしょう。


そのまま焼き芋に合わせても良いでしょうし、芋栗南瓜を使った濃いめのポタージュスープやマッシュポテトなんかも良いと思います。ジャガイモを使ったホワイトシチューとかも。

過去に何度も彼のワインを抜栓しています。抜栓すると液体の色がどんどん酸化の方向に引っ張られてき、翌日には麦茶のような茶色になってしまうと言うイメージだったのですが、こちらのオクシニス2010年に関しては全く問題ありませんでした。一週間程度なら問題なく楽しめると思います。

サンセールからロワール河を挟んで対岸、プイィ・フュメの造り手「アレクサンドル・バン」のワインレビュー記事。セバスチャンとも仲良しで、こちらも本当に美味しい!特に2017年は超好みでした!合わせてぜひ読んでください!

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セバスチャン リフォー オクシニス 2010年|まとめ

セバスチャンリフォー
出典:ディオニー 注目ワイン特集 セバスチャン リフォー オクシニス

今回のセバスチャン・リフォー|オクシニス2010年の感想を簡単にまとめます。

  1. とにかく濃い白、凝縮した液体。エネルギッシュ!
  2. 甘いわけではないが、杏やオレンジのシロップ漬けのニュアンス。
  3. 芋栗南瓜のホクホク感が面白い、貴腐菌の影響か。
  4. 絶妙な酸化のニュアンスが複雑な余韻を演出!お料理と合わせても単体でも楽しめる。

セバスチャン・リフォーは1981年生まれのまだまだ若い造り手。これから先も非常に楽しみな生産者であります。

一般的なサンセールのイメージとはかけ離れたワインを造っているように思いますが、彼曰く「50年前の本来のサンセール」の姿を目指しているとのこと。

もし気になったら一本飲んでみてください。自然派ワインによくあるネガティブな印象はないので、安心して楽しめると思います。オクシニス以外のキュヴェも素晴らしいものになっています!

セバスチャン・リフォーのワイン一覧はこちらから(楽天市場内)

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